2023-01-01から1年間の記事一覧

つごもり

病む凍夜 ジャムの詩読み 和みけりどの部屋も 時計動きて 冬ごもり

雪催

この世みな 仮の宿りの 雪降れり母恋へば 母降りてくる 雪催ひ

クリスマス

オラトリオ 宙より降り来 聖夜の町 メサイアに 心あづけて 星降る夜

生誕

彼女は体力と気品を身に着けてほほえみながら母の日を待つ 箴言 31:25 幼子は成長し 強くなり 知恵に満ちて行った神の恵みが その上にあったルカ2-40

師走

影さして 庭より客の 冬日和 昨日とは 今日また違う 枯木立裸木と なりて冬木の 力満つ

紅葉

箱根路や 奥嶺は霧ふ 片紅葉秋の風 身のうちに来て 呪文となる 飽きもせず 生くるしぐさの 落葉掃き思ひ捨てし ことも投げ入れ 落葉焚く昨日の思ひ 今日の思ひの 落葉焚く

霜月

オルゴール 鳴らぬ箇所あり 秋の暮れ 湖藍く もみぢは暁けの 色に澄む 空の浪 ただよひながら 銀杏散る ひとひらの 落葉心に 止どめをり 胸に降る 落葉は天に かへりゆく

秋の旅2

秋鳴らす 義仲寺の 猪おどし

秋の旅

螺旋階段 秋の日まろく 蹤いてくる

葬送のブルース

Funeral Blues W.H.オーデン 時計を止めよ 電話も切れ 骨に吠えつく犬を止めよ ピアノもドラムも止めよ 棺を出せ 嘆きの列を通せ 飛行機を飛ばし 追悼文を書かせよ 彼は死んだ ハトの白い首に喪章を巻け 警官は黒い手袋をはめよ 彼は私の東西南北 仕事の毎日…

神無月

サンタマリア 会堂裏の 断腸花

わたしがブログを書く理由

果たして「書く」という言葉が当てはまるかどうかは疑問だが…。 プロフィールでも紹介しているが、殆どは母が撮影した写真に、祖母が詠んだ俳句を添えて載せている。その他は印象に残った詩や散文を気ままに投稿している。 ちょうど2年前に亡くなった母が趣…

お彼岸3

秋立つや 空なる風の 息使ひ

お彼岸2

秋風と ともに寺門を 入りにけり

お彼岸に1

北齋の 波の空色 鰯雲

長月

九月の言葉 堀口大學 九月、明るい夏のをはり。九月、しとやかな秋のはじめ。 九月、楽しい休暇のはて。九月、新しい学期のはじめ。 九月、季節の移り変り。九月、移り変りの季節。 九月、閉された別荘の窓。九月、色褪せた海水着(みづぎ)の縞の目。 九月、…

炎暑

モネ展を 見て炎天の 町に立つ

伯母へ…。

新盆の 闇よりおろす 盆提灯

夾竹桃?

終戦や その夾竹桃の 今日も照る

今から始まる

満面の 笑ってしまふ 汗みづく 「今から始まる」 作者不明 今から始まるのだ 今さっきから始まっているのだ それは日常観のひとつです 昨日のことを思い悔やまず 昨日のことを誇りあなどらず 昨日のことをさげすまず すべてはふたたび 今から始まっているの…

生きる

ひとり来て 墓洗う背の 蝉しぐれ 「生きる」 谷川俊太郎 生きているということ いま生きているということ それはのどがかわくということ 木もれ日がまぶしいということ ふっと或るメロディを思い出すということ くしゃみをすること あなたと手をつなぐこと …

虫歯?

追分の 歯痛地蔵の 曼殊沙華 「むしばの詩」 むしばのむしにも歯があって その歯もむしばになるのかな むしばのむしば むしばのなーれ えーんと歯医者て泣いてゆけ 作者不明(相田みつをっぽいですが…) 歯医者さんに飾ってあった詩です。

葉月

日曜の 冷房図書館 開くを待つ

マスカット

青葡萄 喰む口許の 笑まひ皺

四万六千日

湯返りを まはり道して 鬼灯市

聖句

岡山 旭川 いつも喜んでいなさい 絶えず祈りなさい すべての事について、感謝していなさい テサロニケ 5-16 明石 五色塚古墳 何事にも自己中心や虚栄からすることなく へりくだって 互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。 ピリピ 2-3

涸沢カール

カルデラの 谷青む果て 鷹の舞う

ウンベルト・サバ 須賀敦子

ミラノ? 「ミラノ」 ウンベルト・サバ 須賀敦子訳 石と霧のあいだで、ぼくは休暇を楽しむ。 大聖堂の広場に来てほっとする。 星のかわりに 夜ごと、ことばに灯がともる。 人生ほど、 生きる疲れを癒してくれるものは、ない。

碧沼

青芦原に 水のささやく 世迷言

天気 ジョン・ラスキン

能登 千里浜 太陽の光は心地よく 雨は爽やかにして 風は身を引き締め 雪は心を躍らせる だから本当に悪い天気というものはない。 ただ違う種類の良い天気があるだけだ。 ジョン・ラスキン